『すぐに役立つモンゴル語会話』番外編
モンゴル草原の国だより Vol.7
モンゴルの新年&クリスマスのお祝い 文:津田紀子
テン・ブックス刊行の「すぐに役立つモンゴル語会話」を編集してくれた 津田さんが、ご一家そろってウランバートルで生活されることになりました。 そこで、モンゴルのいろんなトピックをおたよりで紹介してもらうことにしました。 ご質問もお待ちしています。 >>mongol@ten-books.jp

新年あけましておめでとうございます。

皆さん、楽しい年末年始を過ごされましたでしょうか。

今回は、日本とはちょっと違うモンゴルの新年&クリスマスのお祝い(=ヨールカ祭)をご紹介しましょう。

モンゴルの新年&クリスマスのお祝いは、ロシアのヨールカ祭にならったものです。
ヨールカ祭は、もともと西暦1月7日(ロシア暦12月25日)のロシア正教のクリスマスのお祝いですが、ソビエト時代には宗教が否定されていたことから、宗教色を排し、1月1日の新年のお祝いと一緒にした形で祝われるようになった祭りです。モンゴルには社会主義時代にロシアから伝わりました。

ヨールカ祭は年末から年始にかけておこなわれるので、町では12月中旬から準備がはじまります。ウランバートルでも、あちらこちらにツリー(ロシア語でヨールカ)が飾られて、町中が華やかになりました。しかし新年を祝う祭りですので、ツリーの傍らには、「メリークリスマス」ではなく「新年おめでとう」と書かれています。日本人の感覚からすると、クリスマスとお正月が合わさったみたいで、なんだか不思議に感じてしまいますね。(写真右)

ツリーやサンタクロースの横に「Happy new year!」の文字が
ツリーやサンタクロースの横に「Happy new year!」の文字が

街角には特大サンタが出現しました
街角には特大サンタが出現しました

またツァガーン・ウブグン(白いおじいさん)というモンゴル版のサンタクロースもいます。ツァガーン・ウブグンは白いデールを着たモンゴル土着の神様で、12月31日に子供たちにプレゼントを持ってきてくれます(最近は欧米風のサンタクロースもよく見られるようになりました)。こうしてツリーを飾ったり、プレゼントを用意したりして、年末までに準備をすませます。(写真左)


民主化後、このヨールカ祭は下火になっていましたが、欧米式のクリスマスの風習が入ってきたことで、ふたたび盛大にお祝いされるようになり、年末年始のウランバートルはとても賑やか。とくに年末には、たくさんのパーティーが開かれ、友達や職場の仲間同士、夜中まで歌って踊って盛り上がります。そして31日には、家族がレストランや家々に集まり、ツリーが飾られた部屋の中で、シャンパンを抜いて、ケーキを食べ、楽しく新年を迎えます。厳かな雰囲気はありませんが、モンゴルの人々にとっては、とても楽しいイベントとなっています。
銀行もきれいに飾り付けされます
銀行もきれいに飾り付けされます

ところで、モンゴルでは、新年とお正月は別にお祝いされ、旧暦の1月1日に伝統的なしきたりを重んじたお正月を迎えます。旧暦のお正月は毎年変わり、今年(2005年)は2月9日。なお、西暦の新年は1月1日のみが祝日ですが、旧暦のお正月は1月1日、2日の両日(つまり2月9日と10日)が祝日となります。このお正月の様子は、またべつの機会にお伝えしたいと思います。

それでは、今回はこのへんで。

バヤルタイ