『すぐに役立つモンゴル語会話』番外編
モンゴル草原の国だより Vol.5
モンゴルの食生活 2 文:津田紀子
テン・ブックス刊行の「すぐに役立つモンゴル語会話」を編集してくれた 津田さんが、ご一家そろってウランバートルで生活されることになりました。 そこで、モンゴルのいろんなトピックをおたよりで紹介してもらうことにしました。 ご質問もお待ちしています。 >>mongol@ten-books.jp

サインバイノー!

11月も後半となり、モンゴルは、毎日マイナス10~20度の寒い日が続いています。 外出時には、厚手のコート、帽子、マフラー、手袋、ブーツが手放せなくなりました。

さて、先回お伝えしたように、モンゴル人は、長い間、肉と小麦粉と乳製品を中心とした食生活を営んできました。ところが最近、都市に暮らす人々の食生活が、変わりつつあります。今回は、それについてお伝えしたいと思います。

■ スーパーマーケットの出現

現在ウランバートルには、大小さまざまのたくさんのスーパーマーケットがありますが、これらは最近になってできたものです。

90年の市場経済化以降、それまで国営の店しかなかったモンゴルに、個人経営の店がつぎつぎと誕生しました。しかし、それらは、ごく小さな個人商店だったり、個人が売り場の一部を借りて、自分で仕入れた品物を販売する市場のようなスタイルの店がほとんどでした。


2000年頃から、ウランバートルにもスーパーマーケットがオープンしはじめます。日本と同じように自分の手で商品を手に取ってカゴにいれ、レジに持って行って精算する方式で、今ではこのようなスタイルの店のほうが多くなっています。
支払いはコンピュータ化されたレジで行います
支払いはコンピュータ化されたレジで行います

品物があふれるスーパー
品物があふれるスーパー
代表的なスーパーマーケットには、高級スーパーマーケットの「スカイ」、品揃えが豊富で価格も比較的安い「ノミン」、市内各所に多くの店舗を展開している「ミニーデルグール」などがあります。

■ 輸入食品の増加

市場経済化以降、ぐんと増えたのが輸入品です。それまでもロシアをはじめ社会主義諸国からの輸入品はありましたが、市場経済化以降は中国、韓国、日本、西欧やアメリカなど世界各国の品物が入ってくるようになりました。  

品別に見ると、肉や乳製品は、やはり牧畜の国だけあって国内産が多いのですが、生産量の少ない野菜や果物は輸入品の割合が高くなっています。野菜では、モンゴルでも穫れるジャガイモ、ニンジン、キャベツ、トマト、キュウリなどに加えて、チンゲンサイ、セロリ、ブロッコリーといった新顔の野菜もたくさん輸入されるようになりました。

日本のカップラーメンが並んでいます
日本のカップラーメンが並んでいます
味噌や醤油が並ぶこともあります
味噌や醤油が並ぶこともあります

また、調味料やインスタント食品、飲料も輸入品が多く、日本のカレールー、インスタント麺、ジュース、お菓子なども、時々販売されています。

こうした輸入食品の増加は、家庭の食卓へも影響を及ぼしています。例えば、今まで使わなかったケチャップやツナ、キムチを食べることも、珍しいことではなくなりましたし、セロリなどのなじみの薄い野菜を使った料理をすることも、増えてきました。このように都市の人々の食生活は、どんどん多様化してきています。

それでは、また。バヤルタイ。